ガラクタだらけ

愛でたり茶化したりフラフラしたりするブログ

BUCK-TICK TOUR「アトム未来派No.9」11/6仙台公演からの随想

こんにちは、みはるです。

どストレートなタイトル通り、完全に自分のためのライブ覚書と感想です。

先日のライブがとてもよかったので、どうしても書き残しておきたくて、1人のBTファンとして、どこかで通りすがってくれるかもしれないBTファンの方のためにつれづれなるままに書きます。

(今、エイターとかアラシックみたいな専門用語がなかったか不安になった自分が怖い。ばくちっかーとかばくちっくとか言わないもんな。ばくちっく、って笑)

セトリ等ネタバレを避ける方は、足元十分にご注意ください。

TOUR「アトム未来派No.9」11/6仙台公演セットリスト

本編

アンコール1

アンコール2

生来のめんどくさがりのために、思い切りスクショですみません。ナンバリングできないことだけが悔やまれます。

でもアルバムのジャケ写も見えるからわかりやすくないですかね?

全21曲中、アトム以外のアルバムからは8曲という構成。

本編は基本的にアルバムの順序に沿いつつ、「El dorado」と「樹海」でヒデ節が、「DEVIL'S WINGS」と「BOY septem peccata mortalia」で悪の賛歌が、「THE SEASIDE STORY」「Cuba Libre」でイケイケ(?)がまとめられてたので、とても流れがスムーズに感じられました

そして最後に「愛の葬列」でずどーんと落とし、アンコ1はそのまま思い切りダークサイドに振り切れて、アンコ2で救い上げてのオーラス。BTの振り幅を味わえる美しいセトリだったと思います。

別会場では形而上流星やBUSTERが入ったとか。アリスもかな?

私にとっては大好きなメランコリアと久々の誤解、そして忘れられないロマンスに再会できたので、最高のセトリになりました。

ライブメモ(レポとは言い難い)

オープニング

ステージ上方に白いオブジェ。複数の球体が組み合わさったような形から、先端の丸い太い突起がいくつも突き出ている。なんとなく「ONE DEATH,ONE LIFE」ツアーを思い出したけど、似たようなものがあったのか不明。

前述のオブジェに映像が映し出される。プロジェクションマッピングなのかな?突起に陰影がついて立体的になったり、蠢く模様が映し出されたりと多彩に変化する。今井さんぽい。

そしてメンバー登場。

メンバー衣装(限りなく雑)

  • 櫻井さん…全体的に黒。袖は黒レースだった気が。別会場でノースリープだったと聞いてたのを期待してたからちょっと残念だけど、黒レースは安定の黒貴族っぷり。ときどきほっかむり。漆黒の前髪は流してた。私はオールバックよりこちらが好きです。

  • 今井さん…今になって髪を立ててらっしゃった!かわいい!くらいしか記憶がないサルです。友人曰く、市川ではおろしてた髪が長かったから、少し切ったのではと。

  • ヒデさん…白い王子様だった!!ウエストにベルトのような太いラインの入った白ロングジャケット!!かっこいい!渋い!安定の現実味あるかっこよさ!(櫻井さんは非現実的だから)

  • ユータ、アニイ…すみません、衣装に関してまったく記憶がなく。でも素敵です!いつも大好きです!(アニイは別会場でカズレーザーみたいになってたとか?)

本編

ここから覚えてることをメモしていきますが、座席が1階17列目、けして前の方とは言えなくて、細かいチェックは全然できませんでした。見ても忘れるんだけど。

  • 「cum uh sol nu -フラスコの別種-」やはりあの印象的なイントロは1曲目にふさわしい。そしてやはり生で聞いても私には「ラスコーレスキン、アンクリーチャー」としか聞こえなかった。

  • 「PINOA ICCHIO」「美 NEO Universe」この辺エンジンあっためるような感じ。

  • 「美 NEO Universe」の終わりからそのまま「Baby,I want you」のイントロに入ったような…確かにリズムが同じだ。「Baby,I want you」のイントロが聴こえると、毎回「あっ、飛び散るステーキソースだ!」と思ってしまう私。もちろん喜んでいる。

  • 「My Fuckin' Valentine」ところどころ今井さんパートの声が聴こえなくて、一瞬マイク壊れたのかと思った。今井さんが意図的に歌ってなかったのかな?

  • 「El Dorado」白オブジェ、この辺で花のような形のものに変わっていたかも。中心が…アレな感じの。そのオブジェに映像が映ってて、勝手にメキシカンな風景だと思って見てた。別にマリアッチが出てきたわけでもないんだけど、モノクロで乾いた感じの風景画だった…ような…。

  • 「樹海」が「El Dorado」に続くのがこんなに自然だったとは。さすがヒデさん節。ライブ後に頭から離れなくなった曲その1。

  • 「DEVIL'S WINGS」から「BOY septem peccata mortalia」へ、悪の美学リレー。特に「BOY」がよかった。毎回あるけど、ライブでより好きになった曲。オブジェ(このときまだあったかな?)を囲むように正方形のモニターが6つ並んで、それぞれに歌詞に合わせて七つの大罪の単語がフラッシュバックする。漢字の表記もあってなんだか新鮮だった。「もっと欲しい」「なぜダメなんだい」と駄々をこねる櫻井さんの色気が爆発してた。ライブ後に頭から離れなくなった曲その2。

  • 今井さんが通ります、道を空けて!の「FUTURE SONG-未来が通る-」。ここは今井さんちゃんと歌ってたと思う。今井さんがAメロで魔王がBメロで堂々カットインのデュエット形式は今後も引き継いでほしい。サビは櫻井さんが入らないと物足りなかった。

  • 大好きなBT風ピンキラソング「THE SEASIDE STORY」。櫻井さんに女性口調を歌わせるのもたまらないのでぜひとも継続してほしい。毎回1曲は欲しい。いやしかし、すっごくすっごくよかったのは覚えてるんだけど何がよかったのかまったく思い出せない。暴れそうだ。

  • 「Cuba Libre」本編終盤に向けてのこの曲はたまらない。「人生は一度きり」が終わりを予感させる。「Amore 踊ろう」と櫻井さんに言われたから当然踊った。

  • 「曼珠沙華 manjusaka」めっちゃ美しかった。としか覚えてない!!もうね、世界が、メロディが、空間が、すべて悲しくて美しかった。

  • 「愛の葬列」最後にずどーん。うん。そうだよね、ここしかないよね。厳粛な気持ちで聴いた。勝手にモリケンへのレクイエムだと思ってるから。でもアルバムのラストがこれで終わらなくて本当によかったとも思った。ずどーん、だから。

本編については以上。

アンコールについては後で暑苦しく語ります。

私のベスト3

ライブ後には、必ず友人たちとマイベスト3を選んで披露しあうしきたりだったので、ここにも残しておきます。完全な主観です。

第3位「メランコリア -ELECTRICA-」

アナーキーツアーでの私のベスト1が「メランコリア」だったんです。しかもこのELECTRICAの方。また見られてよかった…。

鮮やかな照明切り替えの演出がものすごくかっこよくて。あの「BLOODY melancholia」の瞬間。来る来る来る!とわかっていてもかっこいい、あのシアトリカルな照明演出大好きです。

第2位「Romance」

キター!ロメンスキター!!イントロで思い出しました。自分が「Romance」をものすごく好きだったことを。あの「十三階」ツアーのすさまじさを。なんで私は忘れていたんだろうというくらい、圧倒的な美がそこにあって、胸が詰まった。

造詣の美しさではなく、メロディ、歌詞世界、櫻井さんの動き、歌声、それらすべてが作り上げるBUCK-TICK流ゴシックの一つの完成形が「Romance」だと思う。これもステージで魅力が爆発するタイプの曲。

第1位「NEW WORLD -beginning-」

3位と2位がニューアルバムの曲じゃないから申し訳なくて選んだわけじゃないです。これはシングルの時から私にとって特別で、しかもあのMCのあとに、オーラスで聴いたことでとてつもなく感動したので選びました。

それについての詳細は、章を改めて書くことにします。

ファンとして聞いたMC

以前別のところで書いた櫻井さんのMCについて、ここで正直なところを書きます。(前回は櫻井さんを知らない人もとっつきやすいように意識して書いたので)

「人生いろいろありますが…(けっこうためてから)、ひとりひとり人生の主役です。音楽は脇役です。でも、いつもそばにいます。…なんてね」

という、いいこと言い過ぎて本人照れてしまったこの名言。

やだ櫻井さん、そこで照れちゃうのね。別のとこで照れてもいいとこたくさんあるのにね。普通のいいことに弱いのね。もうウソみたいにかわいい、生きる奇跡だわほんとという戯れ言はさておき。

30年のバンドの歴史の中で、本当に紆余曲折あって、「極東」以降、MCでの「ありがとう」にとても気持ちがこもるようになった(と私が勝手に思っている)櫻井さん。

私自身も人生にたくさんの変化があって、今、すべてが満たされているわけではなくて、救いが欲しくて、逃避が欲しくて彼らのステージに来たところがある。ちょうど開演前に友人とそういう話をしていた。

「逃避とか、現実から離れるよすがが必要な人と、そうじゃない人がいるんだよね」

私がまさにそれだと思っていたところに、櫻井さんのこのMC。「音楽はいつもそばにいます」。こうして逃げたり浸ったりする自分を許してくれる言葉にやられた。

櫻井さん的には聴衆への最高レベルの愛情表現だと思う。

「愛してます」でもなく「お前ら最高だぜ」でもなく、「脇役だけど、そばにいます」という生真面目な愛の言葉。

櫻井さんが、いやBUCK-TICKがそばにいてくれる人生、最高じゃないか。

実際私の半生は彼らの音楽と共にしてきた。その半生をありがたく、誇らしく思える言葉だった。

NEW WORLD への感慨と私的解釈

そして最後の「NEW WORLD」。この曲がオーラスであろうことはわかっていた。わかっていたけど涙腺決壊。今回は泣かないで終われるかなと思っていたのに、ダメだった。

ごめんよ 虚ろな夢ばかりで

謝らないでー!最高の夢もらってるからー!とここでいつも内心叫んでるのだけど、たぶんこれは詞の真意とは違う(笑)

勝手な解釈だけれど、この歌はおそらく櫻井さんなりの子どもへの愛を歌ったものと私は考えている。もっと普遍的に言えば、次世代を担う子どもたちへ。

これから自分の力で人生を切り開いて生きていかなければならない、幼い命への、精一杯のはなむけの思いが詰められている気がする。

夜空にきらめく星屑綺麗ね
誰もひとりね

これが世界 君の世界 夢幻の闇 君は流星
まばゆい世界 君の世界 無限の闇 君は切り裂く

櫻井さんは、安易に「君はひとりじゃない」とは歌えない人だ。

人はみなひとりだ、孤独だ、世界は闇に満ちている、その現実から目をそらすことができない。

でも闇はけして悪いものではない、混沌の仲には夢もある、可能性もある。そこに星屑がきらめく、無限のまばゆい光がある。

だから君も流星となって闇を切り裂いていけ。

厳しくて、とてもあたたかい。不器用に、だけど美しい言葉で背中を押してくれる歌。

私は胸がぎゅうっとなる。

子どもだけじゃない、大人になっても世界は闇で満ちていて、正解のない答えを探して、自分で道を切り開かなければならないことばかりだ。

いつも迷って、立ち止まって、自分を恥じてばかりだ。

そんな自分に、櫻井さんの言葉はいつも絶妙な距離とタイミングで寄り添ってくれる。

櫻井さんの詞は、子どもが生まれてから明らかに変わった。

ウソのない言葉で、未来を、新しい世界を祈るようになった。しかもそれは、櫻井敦司のおそらく一生ぬぐいされない深い闇に立脚したものだから、とんでもなく真剣な祈りだ。

櫻井敦司は不器用な人間だ。人が生きる闇を、そこにあるはずの愛を、生々しい本質で見ようとしてしまう。そんな自分すら誤解だと否定してみたり、とにかく大変なのだ(笑)。

そんな歴史の長さ、深さは、今回はアンコール曲に表れていた。

アンコール曲に思うこと

今回のセトリの中でもっとも古い曲は、アンコールで披露された「キラメキの中で…」。1993年の『darker than darkness』からのライブ定番曲だ。なんと23年前ですぞ奥さん!スマホも携帯もなかった時代!

彼らには20年越しの曲を歌い継ぐ凄みがある。

ケロイドの男が歌う ドレスを翻し
君が笑う「キレイだね」

こんな言葉で始まり、どこまでも美や愛、真実を疑い怯える歌。(白鳥の湖のメロディを今井さんがかぶせてたような…。この曲じゃなかったかな??)

さらに続いて「見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ」(自分で全部書いたの初めてかも!笑)。こちらは1995年の『Six/Nine』収録。シングルカットもされている。すごいチョイスだな。それにしても。もうタイトルから病んでる(笑)。

私が初めて聞いた彼らのアルバムはこれなのだけど、とにかくどん底櫻井さん全開。

文字通り、すべての事象が疑わしく、真実を知ろうとする自分すら疑わしくなっている歌。うーん、闇が深すぎる(笑)。

で、初回のアンコール、とどめが「無題」ですよ。これは新しくて2014年『或いはアナーキー』収録。

しかしこれも凄くて、近年のBUCK-TICK名義の作品ではダークサイド最右翼と言っていいんじゃないかな。こっからMORTALになだれおちたのかな櫻井さん。よかったなあMORTALで発散できて。

最後の歌詞なんて、

I'm a fool
暗闇の果てへ 愚者はゆく

とまったく救いどころがないもんね!(笑)

この3曲の並び、ほんと容赦ない。徹底的に沈めるつもりだこれ。ごめんなさい、圧倒的な闇ぶりにちょっと笑っちゃいました。

いや、好きなんです、こういう重厚な悲壮感も。実際にステージで目の当たりにするともう圧巻ですもんね。ちょっとほかでは見られないと思うもの。明るい光のよさもあるけど、厳粛な闇の美しさも確かにあるんだから。

つまり、20年以上変わらないダークネスをステージで披露し続けるBUCK-TICKすごいなって話なんです。

この3曲は完全に櫻井敦司コーナーだった。でもこれで放置されてアンコールしなきゃならない(アンコールがんばる派です)という自分の状況にどうしても笑ってしまった。(足腰けっこうしんどかった笑)

でもそのあとに「Romance」でしたからね~。一気に浄化ですよ。で、「真っ赤な夜」で大急ぎでガス抜きして、「NEW WORLD」で解放して解散。もう見事というしかない。

「アトム未来派No.9」に見る現在のBUCK-TICK

今回、アンコールでの櫻井カラーがすごく強かったので、ついつい櫻井さんのことばかり書いてますが、でも本編を通じて、今回のアルバム「アトム 未来派 No.9」は、今井さんあってのBUCK-TICKだとつくづく感じました。

闇の魔王櫻井さんがどーんとフロントに鎮座しているけど、今井さんがその逆サイに大胆にかじ取りをしてくれるから奇跡的にバランスが取れて成り立ってるんだと思う。

櫻井さんが慎重に慎重に言葉を探して、「きみはひとり」という素直じゃない励ましの文句を選んだとき、今井さんがストレートに

合成かな?共存だろ
暴走かな?相乗だろ

とすっぱり言い切ってくれる気持ちよさ。(「PINOA ICCHIO-踊るアトム-」)

さらに「FUTURE SONG -未来が通る-」での、このすがすがしい傍若無人さ。

そこのけ そこのけ 未来が通る そうだ 未来だ

蹴散らせ 引くな怯むな 進め 未来だ 蹴散らせ 弾けてみせろ そうだ 未来だ

今井さんの言葉には迷いがない。おそらくメロディがまずあって、そこにすとんと落とすのだろう言葉がよどみなくポジティブ。それを張りがあってよく響く櫻井さんの声に乗せる。大好きな歌詞だ。

そして「THE SEASIDE STORY」で人魚姫の物語に仮託したときには

太陽の下を 貴方と生きたい

と歌う。結局泡となって消えてしまう悲劇のはずなのに、ここでは「これがわたしのスタイルよ」と強く言い切るところに悲劇の影は飛んで消えている。さすが「ほっとくと前向きになっちゃう」今井さんだ。(「音楽と人」10月号より)

そして「太陽」と言えば、櫻井さんは「Cuba Libre」で、

この世は楽園なんだ 南風が言うよ この世は残酷なんだ 北風が言うよ

こんな皮肉を敷いてから享楽的に「太陽がいっぱい」と歌うのだ。ずいぶんと大人の余裕を感じる。(しかも後半の「離さないでよBaby」のあたりやたらエロくて最高)

これが今のBUCK-TICKだ。暗さも明るさも、真理も矛盾も音楽で見せてくれる。

ずっと変わらずに、無機質を混ぜながらの生々しいバンドサウンドで、混沌の愛と闇と生と死を歌うBUCK-TICK。

半面、確実に成熟しつつも、青い過去も慈しみ、必ず連れて歩く彼ら。

曲がかっこいいから色あせないのよね。櫻井さんは年々歌がうまくなってるし。今回も絶品でびっくりした。

難しそうに見えるけど、メロディはポップでわかりやすいし。この辺もシャイな今井さんらしくて(勝手なイメージですが)、やっぱりBUCK-TICKの幹は今井さんよね、と思う。櫻井さんは花。まさしく惡の華(笑)。

もちろんヒデ曲も大好きだし、ユータさんとアニイなしには成り立たないのも言うまでもないですよ!アニイのドラムもユータのベースもよく聞こえてめちゃかっこよかった!とりあえず全員健康でいてほしいのがいちばんの願い!(笑)

あーあ、もう一回見たいな!いろいろもっと自由だったらな!!せめて早くディスク出ないかなー!!

以上、BUCK-TICK仙台公演の思い出でした。は~出し切ったー!これぞ自己満の極み!

ではこれにて。失礼いたしました!

(いろいろわかったふうな口聞いてるところ、すみません。許してくださいね)